MAGAでもっとも損するのは普通のアメリカ人だ 他国がアメリカ依存から脱すると何が起きるか

第2次トランプ政権が発足してまだ日が浅いが、「アメリカ合衆国を再び偉大な国にする(MAGA)」とはどういうことか、すでに問わなければならなくなっている。
最も基本的な経済指標から判断して、この国はすでに偉大である。世界のGDPの15%~26%を占め(名目値か、購買力調整後かによって異なる)、その経済規模はG7の他の国(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス)を合わせたものよりも大きい。人口は中国やインドの4分の1であるにもかかわらず、アメリカは両国の経済を(名目値で)圧倒している。そして、平均世帯収入は、人口5000万人を超える他のどの国よりもはるかに高い。
著しい所得と富の格差

とはいえ、暗部もある。アメリカの国内貯蓄率は恐ろしく低く、他の先進諸国と比べて所得と富の格差が著しい。医療に莫大な金額を費やしているにもかかわらず、健康面は他のすべての先進国より劣っており、一部の人口層では平均寿命の縮小にさえ悩まされている。
ほとんどの経済学者は、アメリカがさらに偉大になるためには、財政状況を改善し、医療への巨額の支出からより高い社会的リターンを引き出し、特に所得分配の底辺にいる人たちの所得を幅広く上昇させ、より包括的な成長を達成する必要があるというだろう。
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