米大統領選挙の結果は、「トランプの勝利」というより「民主党の敗北」だった。民主党が負けたのは、労働者が支持離れを起こし、それを逆転できなかったためだ。
民主党はかなり前から労働者のための政党ではなくなっている。破壊的なデジタル化やグローバル化、「意識高い系(ウォーク)」のアイデアを支持してきたためで、最近では、肉体労働系の仕事に従事する人々ではなく、高学歴の人々が典型的な支持層になっている。
民主党はシリコンバレー、少数派、労働組織の一部、大都市の専門職階級の支持により過去にいくつかの選挙に勝利したが、こうした組み合わせの連合は、多くの地域で労働者と中産階級を遠ざけるものになっている。小さな都市や南部においては、とくにそうだ。問題は2016年の大統領選挙後には明白となっており、それもあってバイデンは20年の選挙で労働者寄りの産業政策を採用した。
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