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松本騒動に見る吉本興業とテレビ局のヤバさ ジャニーズ、吉本・・・芸能大手に迫る試練

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テレビ局のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
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私は名誉毀損で訴えられたことがある。

相手は、当時、消費者金融最大手の武富士。経常利益2300億円をあげ、メガバンクを上回って、金融界の頂点に君臨していた。

だが、その商売は手荒かった。家計が苦しいサラリーマンに高利で貸すわけだから、返済できなくなり、夜逃げや自己破産をする人も出てくる。それでも武富士は社員に軍隊式の訓練を徹底し、カネを貸し込んでいった。

それは、創業者の武井保雄会長(当時)が、東京・高島平の団地で、主婦をターゲットに始めた商売だった。

そこには鉄則があった。

「いい女には貸せ」

返せなくなったら、必ず「代返(だいへん)」をする男が現れるという。女を囲いたいから、代わりに返済するわけだ。社会の生々しい現実を見抜いたビジネスとも言える。

だからして、建前で商売をしている銀行は太刀打(たちう)ちできない。

で、武富士特集の表紙は、砂漠の中にサラ金の看板が燦然(さんぜん)と輝いているデザインにした。

そして、タイトルをこう付けた。

「武富士、狂気の経営」

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