トランプ再選シナリオが浮上している。
デカップリング(経済分断)から、デリスキング(リスク低減)へ──
米国のバイデン政権は、中国に対して経済的な分断は望まないものの、半導体など重要分野では依存度を下げる方針を打ち出している。
もともと、デリスキングという考えは2023年3月に欧州連合(EU)のフォンデアライエン委員長が示したものだ。同4月には米国のサリバン大統領補佐官も、対中経済政策はデカップリングではなく、デリスキングの姿勢で取り組むことを明らかにした。
同年5月に行われた主要7カ国(G7)広島サミットでは、デリスキングの方針に合意する首脳宣言が採択された。米バイデン政権としてはこれにより、中国に対して融和的なEU主要国に配慮しつつ、米中関係の改善を模索しようという狙いがあったとされる。
G7首脳宣言を通じて枠組みが固まった対中デリスキング政策だが、あくまで「建前」という見方も多い。
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