NATOに亀裂を入れるウクライナ隣国の「転向」 スロバキアなどポピュリスト政権の危うさ

スロバキアの選挙で親ロシアのフィツォ元首相率いるポピュリスト政党が第一党に躍進したことで、プーチン・ロシア大統領の帝国主義に対抗する西側の団結にさらなる亀裂が生じる可能性が出てきた。
10月15日に選挙が控えるポーランドでは、ウクライナとの緊密な連帯にすでにひびが入っている。ハンガリーはプーチン氏に一貫して味方するオルバン首相に支配されている。米国のバイデン大統領は、トランプ陣営という共和党親ロ派に加えて、ウクライナに隣接する北大西洋条約機構(NATO)加盟国4つのうち3つの政府がクレムリンを助ける「ならず者」となる状況とも近く格闘せねばならなくなるだろう。
スロバキアのウクライナ支援はこれまで、防空システムと並んで退役したソ連時代の戦闘機を部隊丸ごと寄付するという手厚いものだった。だがフィツォ氏の下で組閣が行われた暁には、スロバキアの政策は、ウクライナ産穀物の輸入を禁じ、ウクライナに対する軍事装備品の供与を停止したポーランド政府の最近の反支援の動きと似てくる可能性がある。
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