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民主的ではない「立憲君主制」の思わぬメリット ポピュリズムまん延の思わぬ解毒剤になる

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ロンドンで行われたイギリス国王チャールズ3世の戴冠式
イギリスのチャールズ国王の戴冠式(写真:Victoria Jones-WPA Pool/Getty Images)

英国王チャールズ3世が正式に戴冠した。世界では英国に加え14の旧植民地が同国王を国家元首としているが、君主制を見直すべきだという国民は多い。バルバドスは2021年に共和制に移行。ジャマイカでも同様の憲法改正プロセスが始まっている。

米国の人間にはもちろん、世襲の君主をよしとする考えは理解しにくい。純粋に儀礼的なポストにいったい何の価値があるというのだろう。だが、立憲君主制は世界屈指の先進国で今もって健在であり、相当な恩恵をもたらしている。立憲君主制を捨てるのは、よくよく考えてからにしたほうがよい。

次ページ君主は国家的抵抗運動の要でもある
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