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中国版ChatGPT「文心一言」その能力と可能性は? 百度(バイドゥ)のAIは中国語対応に強み

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検索最大手の百度の対話型AI。中国語の対応能力は高く、中国企業は採用に前向きだ。

5年ぶりに登壇した百度の李彦宏CEO。
独自の対話型AI「文心一言」を発表した、百度の李彦宏CEO。5年ぶりに登壇した(写真:Getty Images)

対話型AI(人工知能)であるChatGPTが注目を集める中、中国の検索ナンバーワン百度(バイドゥ)は3月、「中国版ChatGPT」ともいうべき独自の対話型AI「文心一言(アーニー・ボット)」を発表した。総合的な機能ではChatGPTに及ばないものの、中国語対応では高い評価を獲得。まずは国内市場を中心に実用化に力を入れる。

中国版ChatGPTへの評価

「文心」は百度が進める「All in AI」戦略の根幹となる学習型の言語モデルだ。2月7日、「近くChatGPTのような対話型AIを発表する」とアナウンスし、この日の香港市場の株価は一時18%以上も上昇した。

しかし3月16日に行われた製品発表会後には、その性能はChatGPTに劣るとの見方が急速に拡大。当日のデモンストレーションの一部が事前録画であったことも製品の完成度に疑問符がつく要因となり、16日の株価は一時10%下落した。ところが翌日、中国語対応でChatGPTをしのぐ性能を持つとの評価が伝わると、実用化は近いとの期待から株価は一転して急上昇するなど、短期間で乱高下した。

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