角川歴彦氏が「会長辞任」でも取締役に残る異常 東京オリ・パラ贈賄事件で揺れるKADOKAWA
「あの……、会長の職は辞されましたし、執行役員の職も辞されましたので、あの……、会社の事業に関しての関わりは、あの……、今までのような形にはならないと思いますが、ご本人から『取締役としては残られる』ということなので、あの……、引き続き当社の取締役として経営に関わることになると思います」
10月5日に開かれたKADOKAWAの会見で、「今後、会長との関係を断つのか」と聞かれると、普段は歯切れの良い夏野剛社長(57)がしどろもどろになりながらそう答えた。
「会長」とは角川歴彦元会長(79)のことだ。角川元会長は東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー選定をめぐる贈賄容疑で9月に逮捕され、会見の前日に起訴されていた。角川元会長は容疑を全面否認している。
リリースのタイトルには「当社役員の辞任」と記されていたが、辞任は会長職と執行役員職のみ。冒頭のように、質疑を通して取締役の「残留」が明らかになった。
解任できなくても「辞任勧告」はできる
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