STEAM(スティーム)教育とは?STEM教育とどう違う?学校や家庭での取り組み事例を紹介

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2003年PISAショックなども経て、GIGAスクール構想により小・中学校での1人1台ICTのプラットフォームが整ったことを受けてSTEAM教育は今後さらに深まっていくことが予想されます。ただし、最終的に大学受験、高校受験という評価軸があるため、多様的・総合的な活動がどこまで拡大できるかは未知数です。

STEAM教育とアメリカ

前半でも簡単に触れましたが、1990年代から科学教育に力を入れてきたアメリカでは、2001年にSTEM教育と呼び始めました。09年オバマ政権によって「革新への教育」キャンペーンが始まり、15年にはSTEM教育法としてコンピューターサイエンスも義務化され(2017年STEAM教育法に改正)、現在も広く教育現場で推進されています。

STEAM教育の必要性

STEAM教育とは、情報化社会・知識基盤社会を生き抜く21世紀型スキルを育む学びと言えます。そのため、イノベーションを創出するトップ人材、全産業のSTEAM化に対応できるミドル人材、そして全国民のSTEAMリテラシーの強化の総合的な施策が重要です。

全国民がSTEAMの知識・技能を身に付け社会的課題に取り組むためには、幼・保・小・中・高校段階からの教育強化、大学での全学的なSTEAM分野における教育強化、またシニアなども含めた地域でのSTEAM教育学習の場の強化が必要とされます。

つまりすべての国民が「変化に対応する力」を得るためのSTEAM教育なのです。

 
清水 智(Shimizu Satoshi)
FREERIDE TEACHER (一社)エンターキー教育ICTコンサルタント

元東京都公立小学校主幹教諭。都内&小笠原諸島父島での小学校勤務から長野県白馬村へ移住。長野県内で小学校講師と白馬エリアを中心とした教育ICTのアドバイザーも務める。GEG Hakuba Valley 共同リーダー

執筆:清水 智
東洋経済education × ICT編集部

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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