日本の未来を変える「STEAM教育」、現場でどう教える? 「自ら課題を立てられる子」は、こう育まれる

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井上さんは日本におけるSTEAM教育の拡大はこれからだという問題認識がある。欧米と比較すると日本はまだフェーズ1の状態だと指摘する。

「日本の生徒たちにとって、プログラミングの授業は始まったばかりですが、英国では、すでにコンピューターサイエンスという一段上の概念がカリキュラムの中に取り込まれています。実際に女子中学生が『サイバー攻撃を受けたとき、どのように対応すればいいのか』といった課題を解決する大会やイベントも開催されています。日本は先進国なのに、なぜ新たな学びが広がらないのか。そこは大きな問題だといえます。その現実を踏まえたうえで、まず日本では、STEAM教育をはじめとした世界の教育事情について知り、その変化に現場の先生方がいかに対応していくのかを考える必要性があります。「なぜ、こうした新たな教育が必要なのか」、ここは土台として丁寧に伝えていくべきです。そして、授業でどのようにSTEAM教育を取り入れて、それをどうフィードバックしていくのか。その全体的なサポートを、私たちはこれからも行っていきたいと考えています」

(文:國貞文隆、写真:すべてBarbara Pool提供)

東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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