フランスで世界初の衣服廃棄禁止令 日本のアパレル業界に迫る変革
日本でも在庫の焼却処分ゼロに踏み切る企業が出始めている。
ファッションの中心地で始まった“衣服廃棄禁止令”は、アパレル産業の構造的課題に一石を投じるか。
2022年1月、フランスで、売れ残った新品の衣類を企業が焼却や埋め立てによって廃棄することを禁止する規制が施行された。
禁止令は20年2月に同国で公布された、循環経済に関する法律で定められたもの。衣類や家電の売れ残り品は、22年1月からリサイクルや寄付による処理が義務づけられた。食品以外の在庫廃棄の規制に踏み切った法律は世界初となる。
同国では、ラグジュアリーブランドなどによる売れ残り品の廃棄が社会問題化していた。経済産業省生活製品課の永澤剛課長は「循環経済の基本的な思想をより具現化した法律といえる。世界的に同様の廃棄禁止が一般化するかはわからないが、ファッション分野で影響力のあるフランスが規制を開始したという点で、一定程度の影響があるかもしれない」とみる。
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