石破氏が語り尽くした「コロナ、アフガン、中国」 自民党総裁選のキーマンが激白「有事への覚悟」

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石破氏は、新型コロナ対策について「補償とセットにして休業などを強制する形はありうると思う」と述べた(撮影:尾形文繁)
菅義偉首相の突然の退陣表明で、自民党総裁選の局面は一変した。その台風の目である石破茂・元自民党幹事長を直撃。政府の新型コロナ対策への本音から最新の安全保障観、さらにはベストセラー『人新世の「資本論」』に対する関心にまで話は及んだ。(インタビューは8月30日)

 

――各種世論調査で、次の首相としての期待感が示されています。

石破が首相になると、今までうやむやになっていた不祥事を再調査したり検証したり、ということになるだろうと思ってか、それだけは許さないという動きがある。そういうものに抗するのに、私も疲れてきた。

――自民党総裁選に出馬する条件は何でしょうか。

私自身はずっと、自民党の今の体質を変えないと国民と乖離し続ける、ということを訴えてきた。昨年の総裁選は、私自身は政策的にも討論もいちばん納得のいく訴えができた。でも、それが共感されなかった。党の体質そのものが変えられなければ意味がない。

――今回は、国会議員だけでなく全国の党員も投票を行うフルスペックの総裁選ということで、党員票に期待できるのでは。

党員票といっても、建設や医療といった組織・団体票が半分ほどあり、昨年の総裁選でも、予算要望に合わせていろいろな働きかけが行われていた。だから党員投票を「地方票」と言うのは、実態とは少し違う。

――もう少し世論が喚起される必要があると?

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