SBIグループは事件の「最大の被害者」なのか 北尾氏はベンチャーの社長を「詐欺師」呼ばわり

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SBIホールディングスの北尾吉孝社長から「詐欺師」呼ばわりされた人物による手紙。近しい関係者に当てた手紙には懺悔と怒りが入り交じる(記者撮影)

「あの詐欺師によってたくさんの被害者が出たが、最大の被害者がわれわれだった」

4月28日の決算説明会で、こう強く言い放ったのは東証1部上場企業、SBIホールディングス(SBI)の北尾吉孝社長だった。

「詐欺師」と呼ばれたのは太陽光発電のベンチャー・テクノシステム(本社・神奈川県横浜市。以下テクノ)の生田尚之社長。

生田氏が東京地検特捜部によって詐欺容疑で逮捕されたのは北尾発言から1カ月後の5月27日のことだった。阿波銀行や富士宮信用金庫から引き出した十数億円の融資を、名目とは別の用途に使っていた疑いで、金融機関から資金をだまし取ったというものだ。

会社の整理は遅々として進まず

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