アフガニスタン情勢が緊迫している。イスラム教スンナ派に属する過激派タリバンが攻勢を強め首都カブールを手中に収めた。〈アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは(8月)15日、首都カブール郊外に進攻した。ロイター通信などが伝えた。「平和的な降伏」を求めてアフガン政府との交渉を始めている。タリバンは国内の主要都市を次々と支配下に置き、カブールへの包囲網を狭めていた。/AP通信は15日、政府関係者の話として、カブール郊外の複数の地区にタリバンの戦闘員が入ったと伝えた。タリバンは15日発表した声明で戦闘員にカブールでの暴力行為を控えるように指示したと説明している。AP通信によると平和的な政権委譲に向けてタリバン側が大統領府に向かっている。/タリバンの首都進攻で米国はカブールにある米大使館の外交官らの安全確保を急いだ。ロイター通信は15日、米大使館員らが退避を始めたと伝えた。バイデン米大統領は14日、退避を加速するため、米兵1000人を追加派遣して5000人態勢にすると発表していた。/タリバンはバイデン政権が4月末に駐留米軍の撤退を始めてから攻勢を強めた。8月上旬以降、州都を相次いで制圧し、全34州都の過半数を支配下におさめていた。15日には東部ナンガルハル州の州都ジャララバードも陥落した〉(8月15日「日本経済新聞」電子版)。
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