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アルケゴス騒動を読み解く 株価ユーフォリアと超富裕層マネー

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世界的な投資銀行がファンドとの取引で多額の損失を被った事件。国際金融市場に詳しい専門家が解説する。

レバレッジをかけすぎて余裕のないアルケゴスは、バイアコムCBS株の急落で追い証を要求されたが、支払えず。投資銀行はわれ先に逃げようと株を処分

アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引に絡んで、クレディ・スイスが約5200億円、野村ホールディングスが約2000億円と多額の損失を被り、三菱UFJ証券ホールディングスやみずほ証券も損失を計上するとみられる。ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、ドイツ証券やウェルズ・ファーゴなども取引があったとされる。何が起きたのか。今回の事件を5つのポイントで見ていく。

1 アルケゴスとは何者か。金融機関との関係は?

アルケゴスは、タイガーファンドというヘッジファンドの運用マネジャーだったビル・ファン氏の個人資産を運用する「ファミリーオフィス」だ。個人資産といっても自己資本が1兆円程度ありレバレッジをかけて(借金で膨らませて)5兆円の運用規模にまで拡大していたとされる。

世界には保有する純資産が30億円を超す超富裕層(Ultra-High Net Worth Individual)が50万人以上いて、日本にも1.4万人いるという。国際的な金融機関の顧客になるファミリーオフィスは運用資産100億円以上とされ、7000社程度、合計で600兆円超の規模に上るとされる。かなりリスクを取っていて、いくつかのファンドは暗号資産などにも昨年のブームよりずっと前から投資をしていることが知られていた。

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