みずほ大規模障害に残された2つの疑問 頭取交代前に求められる詳細説明
信頼を損ねただけに、早期の原因究明と再発防止策が求められている。
2月下旬に起きたみずほ銀行の大規模なATM障害。通帳やキャッシュカードが取り込まれたまま返却されないという事態が相次いだ。停止したATMは4318台と、みずほが保有する5891台のうち7割超に及んだ。
さらに問題なのは、大規模障害が収束して以降、小さな障害が続いていることだ。3月3日に一部のATMが停止、3月7日にはATMやネットバンキングで定期預金の預け入れができなくなる障害が発生した。
これらの原因は大規模障害とは異なるとされているものの、わずか1週間強のうちに繰り返される障害に、顧客の不安は募っている。「今後も障害が発生するのではないかと考え、メインの口座を別の銀行に移すことにした」(20代男性)という声も聞こえてくる。
処理量を読み違えた
今回の大規模障害の発端はATMではなく、定期預金のデータ移行作業にあった。みずほは紙の通帳を使う口座から通帳レス口座(みずほe-口座)への切り替えを進めている。中でも、1年間記帳のない口座は通帳レス口座へ自動的に移行される予定だった。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
無料会員登録はこちら
ログインはこちら