iPhone受託工場、春節も休まず操業 帰省せずに働く従業員に「帰省自粛手当」を支給

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春節の連休(旧暦の正月休暇、今年は2月11〜17日)を迎える中国。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、政府が「帰省の自粛」を呼びかけている。

そんな中、台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)の子会社で世界最大のEMS(電子機器の受託製造サービス会社)である富士康科技集団(フォックスコン)が、春節期間中も工場を休まず稼働させることがわかった。

フォックスコンは米アップルのスマートフォン「iPhone」を受託生産していることで知られ、巨大な工場群を運営している。広東省深圳市の工場に掲示された従業員の新規募集要項によれば、春節の連休期間に帰省せずに働く従業員に対して「帰省自粛手当」を支給するという。

深圳工場では春節期間中も出勤する従業員が数万人に上る見込みだ。感染予防が理由の1つだが、「受注増加で生産が逼迫していることも関係している」と、フォックスコン関係者は打ち明ける。アップルが2020年10月に発売したiPhone 12は、例年のモデルチェンジより1カ月遅かったが、販売は絶好調で生産のピークも遅れてやって来ている。

さらにアップル以外のメーカーの新製品も発売の遅れが相次ぎ、「今年の春節は書き入れ時に変わった」と、前出の関係者は話す。政府の帰省自粛の呼びかけはフォックスコンにとって渡りに船といえそうだ。

(財新記者:翟少輝、原文の配信は1月27日)

中国の独立系メディア「財新」の記事は東洋経済オンラインでも配信しています。
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