大阪オフィス市場の蹉跌 坪4万円台はるか遠くに

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コロナ禍によりオフィス賃料再興の出ばながくじかれた。

大阪駅前に立つグランフロント大阪。2013年の竣工から満床になるのに4年がかりだった

「商談がすべて吹き飛んだ」

大阪市内の不動産会社が打ち明けるのは、同市で間もなく竣工を迎えるオフィスビルだ。周辺エリアでは久々の新築ビルとあってテナントの注目度も高かったが、コロナ禍で移転見合わせの申し出が相次いだ。

空室率が高止まりしたままの「冬の時代」が長く続いた大阪のオフィス市場に、新型コロナウイルスは冷や水を浴びせた。

「坪3.5万円がいいところでは」。大阪市内のオフィス仲介業者がそう予測するのは、大阪駅前に阪神電気鉄道と阪急電鉄が共同で建設中の「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」だ。地上38階建て、延べ床面積約26万平方メートルの超高層ビルは2022年春に竣工予定。大阪市内でも指折りの好立地で、高賃料が期待されていた。

関係者によれば、コロナ前は坪3.8万円前後での成約を目指していたが、商業店舗や小規模なオフィス区画を除くと、「これまで市内で坪4万円に達したオフィスビルはない」(仲介業者)。4万円へ到達すれば、大阪の賃料相場を一段と引き上げると期待された。

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