「持続化給付金」に疑惑続々、受託法人の不可解な釈明 なぜサービスデザイン推進協議会が落札できたのか
「官製談合」の疑いも浮上している。
「申請から1カ月経っても振り込まれない」「コールセンターに何度かけてもつながらない」。対応に不満の声が上がる持続化給付金。新型コロナウイルスの影響で売上高が半減した中小企業等に最大200万円を支給する事業だが、民間委託のあり方に疑義が生じている。
今年4月、経済産業省は競争入札で一般社団法人サービスデザイン推進協議会への委託(769億円)を決めた。するとサービスデザインは大手広告代理店の電通に749億円で再委託。事業の97%を丸投げしていた。さらに子会社5社に再々委託し、電通子会社からは人材派遣会社パソナやコールセンター業務大手のトランスコスモス、大日本印刷などに外注されていた。
電通は「統合的な管理・運営」を行うとしているが、サービスデザインを挟んだ受託の構造に、「税金がピンハネされている」といった批判の声がやまない。
「われわれがやるべき」
そうした中、サービスデザインは6月8日の理事会で代表理事を刷新。新しく大久保裕一(電通グループ執行役員)、浅野和夫(トランスコスモス執行役員)、杉山武志(パソナ常務執行役員)の3氏が就任した。2016年の一般社団法人設立時から理事を務め、キーマンとされる平川健司氏(19年6月に電通を退社)は業務執行理事に再任となった。
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