コロナウイルスは全世界で猛威を振るい、死亡者数が増加し経済的な被害が広がっている。こうした中で、米国を政治的な紛争に巻き込むようなことは、よほどの悪意がある天才でなければできないだろう。しかしドナルド・トランプ大統領がしているのは、まさにそうしたことである。
だがその前に、言っておかなければいけないことがある。世界中の多くの医療関係者が私たちの命を守るためにパンデミックとの戦いの最前線に立っている。その中には、命を賭して警告を発し、現地の当局によって口を封じられた勇気ある中国人医師や看護師がいる。そのほかにも勇敢に職務をまっとうする人々の例をいたるところにみることができる。
そのほかにも、私たちは多くの人々に支えられている。食料品を販売している人々、公共交通を動かしている人々、街を清潔に保っている人々。私たちの日常生活を支えているこうした職業の人々に敬意を表するべきである。
なぜ火事が起きたのか
火事の最中において、放火の首謀者を非難することに意味はない。優先すべきは、ホースをきちんと機能させること、そして火事を消し止めることだ。だが、あえて新型コロナのパンデミックの首謀者は誰なのかを考察しておきたい。将来において同様の災害が起こらないようにするためにはどうすればよいのかを学ぶためにも重要だ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら