欧州諸国よ、EU設立時の大志を思い起こそう スペイン外相が訴える国際協調の必要性

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スペイン外相のアランチャ・ゴンザレス氏(写真:REUTERS/Susana Vera)

世界は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染封じ込めを目指している。そして人命を救い、生活への影響を和らげることに四苦八苦している。どうすれば効果的にこの戦いを推進できるか。国際協力こそが、この戦いに勝つ有効で唯一の方法であることは誰が見ても明らかなはずだ。

国内における対応も不可欠だが、中期的に見れば、多くの国が協力して行うことこそがこの戦いにおける最大の武器となり、将来の世界的脅威に対する最高の防御ともなるだろう。

新しい枠組みを考え出す必要がある

スペイン(筆者はスペインの外務大臣)は、パンデミックの最前線にある。コロナウイルスは他の大半の国よりも早く、そして激しく、この国を襲った。死者は何千人単位に及んでおり、この国の医療システムには究極の試練が課せられている。多くの国民は模範的な市民としての義務を果たし、長い外出制限に耐えている。そして、経済を守るために前例のない財政支出を行うことも余儀なくされた。

各国政府の、政府としての第一の責任は国内に対するものである。しかし、感染症との戦いは国内だけでは解決しない。パンデミックを制御し最終的にこのウイルスを撲滅させるまでは、安全を得られる国はない。

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