岸田政調会長「現金給付は"寄せて高く"実施する」 全5200字インタビューで明かす「3段階経済対策」
――前回のインタビューから2週間経過しました。現状の認識は。
欧米を中心にますます感染が拡大している。この状況をみて思うのは、約100年前の1918年のスペイン風邪、1820年のコレラ、そして1720年のペスト、100年に一度、こうした世界規模の感染症の拡大というのが歴史に残っている。今回の感染の拡大というのは、その100年に一度といわれる大きな感染の拡大なのではないか。
こういった危機感を強く持っている。現状の日本においては、国民の皆さんの協力と医療関係者をはじめ多くの関係者の努力によって、感染者数、とくに重篤者や死者数は抑制されている。ただ、昨今の東京における感染者数の増加等を考えると、予断は許さない。引き続き危機感をもって取り組まなければいけない状況だ。
――経済へのダメージも大きい。
よくリーマンショックと比較される。リーマンショックの場合は、金融が毀損されてその後、実体経済への影響が拡大するという流れだった。今回は感染症に対応しなければいけないため、人とモノの動きがピタッと止まる。そのため、突然お客が来なくなったとか、予約が90%キャンセルされたとか、要は需要が突然喪失してしまうというようなかたちで、実体経済、地方経済を直撃している。リーマンショックと比較すると、内容において大変深刻なものがある、このように認識をしている。
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