「リーマンショック以上の厳しさを覚悟している」 【5000字インタビュー】岸田自民政調会長が激白
──政府は「先手、先手」と言っているが、「後手、後手」との評価もある。安倍政権の新型コロナウイルス対策をどう評価しているか。
新型コロナウイルスは今、全世界的に大きな懸念として広がっている。発生地である中国だけでなく、韓国、欧州において今爆発的に感染者、死亡者が増えている。その比較においてわが国では、感染者は3月11日時点で550名、亡くなられた方は12名。諸外国の状況と比較すると、わが国の対応は評価できるのではないか。
ただ、コロナ対策にはいろいろなものがある。水際対策、感染拡大対策、そして経済対策。それぞれどう取り組むのか、どう評価するのか、分けて考えていかなければいけないと思う。
水際対策については、わが国は中国に5回もチャーター便を送った。これはほかの国と比べても特筆すべき取り組みだった。感染拡大防止についても、さまざまな取り組みが行われてきた。ただしクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」への対応は国際的にも注目され、さまざまな議論になったところだ。
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