前田道路にTOBを断行、ゼネコン前田建設の焦り 子会社化に前田道路が猛反発

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両社の関係は転機を迎えている。

創業家出身の前田操治社長は「強引はよくない」としながらも前田道路の賛同を得ないままTOBに動いた(撮影:尾形文繁)

「環境の変化は劇的で、時間的な余裕はない」──前田建設工業の前田操治社長は本誌の取材でそう何度も繰り返した。

準大手ゼネコン・前田建設は1月20日、前田道路に株式公開買い付け(TOB)を行うと発表した。直近株価に約50%のプレミアムを乗せた価格で、24%の出資比率を51%に引き上げる。

だが、当の前田道路はTOBが公表される直前、前田建設に資本提携の解消を申し入れ、24日にはTOBへの反対を表明。今は投資ファンドなど対抗TOBを行ってくれるホワイトナイト探しに奔走している。

今回のTOBは、お堅いゼネコン業界でグループ会社同士が反発し合う異例の展開。前田建設の前田社長は「誠意を持って丁寧に話してきたが平行線をたどった」と説明する。

顧客から建物の建設を請け負う「建築請負」が本業のゼネコン。建設市場は1992年度の84兆円をピークに2010年度には42兆円へ半減。最近は災害対策や都心部再開発により63兆円程度で推移するが、市場が右肩上がりに回復すると考える企業はほとんどない。

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