赤塚 不二夫 急な代役で実績を出したギャグ漫画のレジェンド

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(イラスト:谷山彩子)

人生を変えることになる打席はある日、突然、やって来ます。そして、その1回きりの打席で周囲を魅了するような一振りができるかどうかで、その後の人生が大きく変わってしまうことがあります。

ここで難しいのは、その打席が「いつやって来るかわからない」ということです。私たちは、「いつやって来るかわからない打席」のために、地道な準備をすることがなかなかできません。むしろ多くの人は、「チャンスが来たら、そのときに頑張ろう」と考えてしまいがちです。しかしそれでは、突然やって来た「人生を変えることになる打席」で、ホームランをかっ飛ばすことはできませんし、そもそも受け身のスタンスで日々を怠惰に過ごしている人には、チャンスすら与えられない、ということになるでしょう。

準備を怠らない人にはチャンスがやって来る、ということを実例として示してくれるのが、昭和を代表するギャグ漫画のレジェンド、赤塚不二夫です。『天才バカボン』や『おそ松くん』などの独創的なギャグ漫画で一時代を築いた赤塚ですが、漫画家として、スムーズなスタートを切ったわけではありません。そのデビュー作は、意外なことに少女漫画。まだギャグ漫画というジャンルそのものが存在していない時期のことです。市場の需要と赤塚不二夫の才能には大きなギャップが横たわっていたのです。

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