高すぎる新築マンションを見切った消費者は中古へシフトした。だが、それを狙って中古に参入する業者が増え、足元では異変も起きている。
新築マンションは今や高嶺の花だ。首都圏の新築マンションの平均価格は平成バブル崩壊後の1993年から20年間、4000万円台で推移していた(不動産経済研究所調べ)。だが、2014年に5000万円台へ突入。18年には5871万円まで上昇した。東京都区部に限れば7142万円に達している。主因は人手不足による建築コスト高、資材費や用地費の高騰だ。
あまりの高さに客はついていけない。初月契約率(当月発売戸数に対する契約戸数の比率)は、70%未満になると市況が悪いと判断される指標。これが昨年4月から今年1月まで10カ月連続で70%未満になっている。
にもかかわらずマンションデベロッパーの間では、「今後しばらく価格が下がることはないだろう」という強気の姿勢が支配的だ。首都圏ではマンション供給の寡占化が進んでいるためだ。大手7社(「メジャー7」)のシェアは07年に24%だったが、17年には46%まで高まっている。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら