進化し成長するクラウド市場 アメリカ3強が争う世界覇権
アマゾン、マイクロソフト、そしてグーグル。米国の巨人たちが今しのぎを削るのが、クラウド事業だ。
「成長率でなく、どれだけ売上高が増えたか絶対額を見てほしい」
クラウドビジネスの世界最大手、米アマゾン ウェブ サービス(AWS)が昨年11月末、米国ラスベガスの主要な7ホテルを借り切って開催した年次開発者会議。基調講演に登壇した同社のアンディー・ジャシーCEO(最高経営責任者)はどこか不満げだった。
ネット通販世界最大手・米アマゾン傘下の同社は、通販セール時のウェブサイトへの膨大なアクセスに耐えられるよう整備した自社サーバーのリソースを、法人向けに外販したことをきっかけに設立された。
2006年にいち早くクラウドを事業化したAWSは現在、世界25地域に大規模データセンター群を持つ(建設中も含む)。それらを海底ケーブルなどでつないだ巨大ネットワーク上に、データをためるストレージやデータベース基盤、ためたデータの分析ツール、人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)システムなど、140以上のサービスを従量課金方式で展開する。今や世界で約5割のシェアを握るまでになった。
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