「楽天の通信事業、狙いと勝算をすべて話そう」 インタビュー/楽天 会長兼社長 三木谷浩史
──創業20年目の18年12月期は売り上げ1兆円を突破する見通しです。
売り上げ1兆円、取扱高15兆円という規模になりました。
──eコマースと決済分野で強い基盤を築いたわけで、ここで満足するのが普通の経営者かもしれない。しかし14年に他社回線を借り受けて通信事業に参入、19年10月には自前回線でのサービスを開始します。強い3社がいる中でうまくいくのでしょうか。
楽天はこれまでもずっと厳しい見方をされてきましたよね。97年に楽天市場を始めたときも、こんなもの成功するはずがないという意見が強かったと思います。
2000年の株式公開後に国内信販やイーバンク銀行を買収して金融事業に進出した際にも厳しい反応ばかりだった。でも、われわれのフィンテック部門は世界トップと言ってもいいぐらいになったわけです。
新しい事業に参入すると、一般の人は「何で楽天はいつもリスキーなところに出て行くの?」というふうに考える。プロ野球球団を買収したときもそういう反応でした。僕にとっては、リスクどころかチャンスにしか見えない。これほど大きなチャンスはないと思って参入したわけです。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら