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地が出てきた韓国 「衛正斥邪」を貫く

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  • 岡本 隆司 早稲田大学教育・総合科学学術院教授

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去る10月30日・11月29日、韓国の最高裁でいわゆる「徴用工」問題の判決が出た。また11月21日には、「慰安婦」財団の解散発表があった。

両者ともに、小欄第23回第37回で言及したことがある。一年以上たってみても、やはり予想どおりの結果だった。したがって、何の感慨も論評もない。別にあらためてとりあげる必要も感じなかったものの、朝鮮半島政権の体質とそれに対する日本人の認識には、やはり一言あってもよいか、と思い直した。

半島政権への日本人の視角

予想がはずれた、期待が裏切られた、またか、と辟易する日本人も多かっただろう。もとより筆者もその一人ながら、所感の内容は必ずしも同じではない。またか、というなら、それは韓国に劣らず、そのように考える日本人に対しても、感じることだからである。そうした半島政権に対するわれわれ自身の視角・まなざしは、自戒もふくめ、よく考えなくてはならない。

そもそもいわゆる「ろうそく革命」で、右派の朴槿恵(パククネ)政権を打倒して成立したのが、左派の文在寅(ムンジェイン)政権である。左派とは程度の差こそあれ、総じて北朝鮮と思想的に一体の存在であって、そのイデオロギーを正統とみとめる立場にほかならない。正統を自任すればこそ、正しいと信じたればこそ、文在寅政権は南北の融和・一体化をめざす立場をくずさないのである。

日米あるいは国際社会の常識など、おそらく意に介するところではない。正統とは正義がそなわっている存在、そのほかは僭偽(せんぎ)、邪悪な存在だからである。

歴史をふりかえってみれば、「衛正斥邪(えいせいせきじゃ)」ということばもあった。朱子学という朝鮮の正学にのっとった議論である。正統・正義は衛(まも)らなくてはならず、邪教邪説は斥(しりぞ)け正さなくてはならない。その呼号と実践こそ、インテリ・エリートの証明だった。

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