トランプ大統領が進める異端の政策が、共和党内から支持されている。支持者の高齢化が顕著な共和党は、世代交代に乗り遅れるリスクをはらむ。
トランプ大統領の支持率が安定している。各社の世論調査による支持率の平均は40%台前半で推移。これは共和党支持者から多くの支持を得ているからであり、9割弱がトランプ大統領を支持しているという。
意外なのは支持の根拠にトランプ大統領の政策が挙げられていることだ。トランプ大統領の政策は、共和党の伝統からすれば異端と見られてきたはず。従来の共和党は自由貿易と「小さな政府」を標榜してきたが、一方のトランプ大統領は、対外的には保護主義的な通商政策を進めており、国内においては財政赤字の拡大を容認している。
にもかかわらず、ピュー・リサーチセンターが5月に行った世論調査では、8割もの共和党支持者が「トランプ大統領の政策の多くに同意する」と答えた。言うなれば共和党のトランプ化が起きている可能性が高いのだ。
背景にあるのは、共和党支持者に占める高齢者の割合が高まっていることだ。高齢者ほどトランプ的な政策に近い考え方を持っている傾向が見られる。
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