有料会員限定

プラットフォーマーになれず苦杯なめる 平成経済の証言・出井伸之氏、その3(全4回)

✎ 1〜 ✎ 26 ✎ 27 ✎ 28 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
いでい・のぶゆき●1937年生まれ。早大卒。60年ソニー入社。オーディオ、ビデオ事業を担当後、宣伝担当役員。95年に社長兼COO。2000年会長兼CEO。05年に退任、06年にクオンタムリープを設立。(撮影:今井康一)
平成経済の証言・出井伸之氏(全4回)
第1回「米国の視察で衝撃、帰国後にアップル買収も提案」
第2回「企業統治と脱自前主義がソニーの絶好調を支えた」
第3回「プラットフォーマーになれず苦杯をなめる」
第4回「経営にOBが口を挟む、日本企業の悪弊」

企業は生命体だ。年を取れば俊敏さがなくなり、停滞する。それはソニーも例外ではなかった。2003年、世界経済の荒波にのまれ、いわゆる「ソニーショック」と呼ばれるピンチを経験した。

当時の世界ではモノから情報への価値の大転換が起こっていた。ここで立ち現れてきたのが、米国のグーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルなど、巨大な「プラットフォーマー」たちだ。彼らは自らはものづくりをせず、利用者から集めたビッグデータを武器にデジタル時代の覇権を握っていった。

関連記事
トピックボードAD