菅義偉官房長官の会見で果敢に切り込む質問をぶつけ続けた東京新聞社会部の望月衣塑子氏。その髪型と同様、独自の生活スタイルが話題となった元朝日新聞編集委員の稲垣えみ子氏。今年、注目を集めた女性記者2人がジャーナリズムの現状を語り合った。
稲垣 官房長官会見には、もともと東京新聞の政治部記者が出ていますよね。
望月 森友学園への土地売却値引きの経緯や加計学園の疑惑について取材を進める中、安倍晋三政権に直接疑問をぶつけたいと思い社内で出席を申請したら、意外とあっさり了承されました。まさかこんなにしつこくやるとは思わなかったでしょうけど。
稲垣 所帯の小さな会社だから、いい意味で緩かったのかも。
望月 それはあると思います。他紙や通信社の記者と話すと、「官房長官会見に政治部以外の記者が来るなんて御法度だから」と口をそろえます。別に官邸が規制しているわけではないから、それは単なる社内事情にすぎません。
もちろん社内でも反発があるのは承知しています。胃がきりきりと痛むようなことも多いです。ただ読者からの反響がここまで大きくなると、社としても私自身としても放り出すわけにはいきません。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら