有料会員限定

フジを編成軸に立て直す 視聴者との「ズレ」で低迷

拡大
縮小

視聴率下落に歯止めが利かないフジテレビ。73歳の新社長はフジの変化を宣言した。

宮内正喜 フジ・メディア・ホールディングス社長兼フジテレビジョン社長
みやうち・まさき●1967年慶応義塾大学法学部卒業、フジテレビ入社。編成制作局長、常務取締役を務める。その後岡山放送社長、BSフジ社長を経て6月から現職。(撮影:風間仁一郎)

73歳の新社長が率いる新体制でフジテレビジョンは復活できるのか。

今年6月、BSフジ社長だった宮内正喜氏がフジテレビとフジ・メディア・ホールディングス(HD)の社長に就任した。長年経営を指揮した日枝久会長が取締役相談役に退き、グループは大きな節目を迎えつつある。どのように視聴率を上げ、業績回復につなげるのか。宮内氏に戦略を聞いた。

──社長交代について日枝氏とどんな話をしたのか。

BSフジや岡山放送時代にも何回か会い、フジをどう立て直すかという話をしていた。私は社長になるとは夢にも思っていなかったので「一体感がない」とか勝手なことを話していた。

今回、日枝さんからは「視聴率を上げて業績を回復させることしかない。どう変えてもいいから結果を出してくれ」とシンプルな言葉で内示を受けた。

厳しいタイミングで指名されたという気持ちはあるが、フジの視聴率と業績が落ちているのは看過できない。私自身もずっといたたまれない思いだった。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内