英国、フランス、インド、ベトナム出身の在日外国人4人による座談会の第3回(最終回)。日本での苦労話から、日本のビジネス慣習や文化論にまで話は及んだ。いかに前向きに殻を打破できるかが、将来の日本人の英語力を決めることになりそうだ(全3回)。
──来日して発見した、日本(日本人)の嫌なところは?
ヘレン・ベントレー(英国出身):日本のビジネススタイルや歴史に興味があって日本に来ましたが、日本の会社で働くと、いろいろ困ることが出てきます。日本語しか話しません。グローバルな会社でも、本社では日本語を使わなくてはいけない、という(暗黙の)ルールがありました。
上司が、英語はわからないけどプライドが高いので大変でした。しかも空気を読まないといけません。外国人は最初のうちどうやって空気を読むのか全然わかりません。ミスコミュニケーションを重ねて、しだいにわかってくることなので、毎日恥ずかしい思いをする感じです。逆に、日本のチームワークのスタイルがわかってくれば働きやすいと思います。
──そういうビジネス慣習が、日本企業のグローバル化を阻んでいるのかもしれませんね。変えたほうがいいですか?
ヤン・ルナール(フランス出身):よほどの理由がないかぎり、変える必要はないんじゃないんですか。今のやり方で回っているわけなので。変えた企業としては新生銀行や日産自動車がありますが、日本企業は壁にぶつからないと変わらない。
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