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[INTERVIEW]スティーブ・フェター 「核の先制不使用に支持を」

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元ホワイトハウスの核軍縮専門家が直言 [INTERVIEW]
スティーブ・フェター 米メリーランド大学教授、元ホワイトハウス科学技術政策局次長

Steve Fetter●1959年生まれ。クリントン政権で国防次官補特別補佐官、2015〜16年にオバマ政権でホワイトハウス科学技術政策局次長を務めた。(撮影:今井康一)

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──スティーブ・フェターさんは米オバマ政権時にホワイトハウスの科学技術政策局次長として、核軍縮・核不拡散問題に熱心に取り組んできました。核兵器先制不使用政策への支持および六ヶ所再処理工場の稼働一時凍結こそが、日本が核軍縮や核不拡散に貢献できる2大テーマだというのが持論だと聞きました。

「核兵器の唯一の役割は核攻撃の抑止であると発表し、核兵器の先制不使用を公式に宣言すべきだ」とした1997年の米国科学アカデミー報告書「米国の核兵器政策の将来」の作成に関与した。それ以降も、先制不使用の重要性を提唱し続けてきた。

唯一の目的が抑止であるということになると、ほかの国が核兵器を持たないのであれば米国も核兵器を持つ必要がなくなる。見方を変えれば、先制不使用政策への反対姿勢は、核軍縮や核廃絶への反対を意味する。

通常兵器による攻撃への抑止としての役割が核兵器にあるとした場合、いつでも核攻撃を仕掛けるぞと相手を脅すことになる。その脅しに信憑性を持たせようとして、行動がエスカレートしていく可能性を私は危惧している。これに対して、先制不使用政策を採用した場合、核兵器以外の攻撃には核兵器以外で応じることになる。こちらのほうがずっと効果的で信憑性が高い。

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