ネットや携帯のメール、オンラインゲーム、SNS……。メディア環境が急激に変わる中、「依存症」の子どもが激増中。
「携帯電話を取り上げられると手の震えが止まらない」「深夜3時まで携帯ゲームに没頭、日中は保健室でぐったり」「毎日700件のメールを交換」「オンラインゲームがしたくて無断早退」──。
いずれも耳を疑うような話だが、インターネットや携帯電話のメール、オンラインゲームなどに極度にのめり込み、日常生活に支障を来す子どもが増えている。
こうした「ネット依存症」は精神疾患と認定されてはいないが、その症状は深刻だ。
「のめり込みすぎて生活のリズムが狂う。その結果、食事を取らず、睡眠時間が極端に少なくなると、子どもは精神的に不安定になる。そして、学校で友達とうまくコミュニケーションが取れなくなり孤立。居場所を求めてさらにネットの世界に依存してしまう」。東京・世田谷区でネット依存症の治療を行う成城墨岡クリニック院長の墨岡孝氏はこう語る。負の連鎖が加速すれば、不登校、家庭内暴力などのトラブルにもつながりかねない。
もっとも、こうした子どもの依存症は「大人の責任によるところが大きい」。そう指摘するのは、インターネット依存予防サイト「エンジェルズアイズ」を運営し、情報教育アドバイザーとして都内小中学校でネットについて指導している遠藤美季氏だ。同サイトへ寄せられる相談は月10件ほどだが、その数は増加しつつあるという。
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