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イタリアに続く不安、フランス極右政権の悪夢 欧州に押し寄せるポピュリズムの波状攻撃

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欧州にポピュリズムの波が押し寄せる。英国、米国に続く“まさか”の事態も。

イタリア国民投票で可決を求めるレンツィ首相(上)と否決を呼びかける五つ星運動のグリッロ党首(下)(AP/アフロ)

12月4日のイタリアの議会制度改正を問う国民投票とオーストリア大統領選挙のやり直し決選投票──。本誌発売日に結果が判明するが、日本で報道されている以上に重要な意味を持つ。世論調査からその結果を占えば、前者は反対票が多数を占めるとみられ、後者は極右政党・自由党のホーファー候補が勝利する可能性が高い。

[図表1]
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イタリアのレンツィ首相は「泥沼の中にとどまりたくない」と発言、国民投票で否決された場合は辞任する意向を示唆している。次の議会選挙では、反エリート主義のポピュリスト政党「五つ星運動」が勝利する公算が大きい。

首相退陣かつ議会の解散・総選挙となれば、ポピュリズムの波がイタリアをのみ込む。五つ星運動の幹部は過去に、イタリアのユーロ圏離脱の是非を問う国民投票を実施すべきと発言したことがあり、政治不安とともにイタリアのユーロ圏離脱観測が金融市場を揺さぶるだろう。

そうした事態はイタリアの銀行不安に結び付きやすい。7月の欧州大手行の資産査定(ストレステスト)で資本不足が明らかとなった同国第3位のモンテパスキ銀行は、年内に増資と不良債権の売却を予定している。

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