マツダの国内販売が急失速している。エンジンとデザインへの強いこだわりで商品力を高め、復活したはずだったが…。マツダに何があった?=敬称略=
[ポイント1]
新車発売の端境期に入り、国内販売が2015年10月以降11カ月連続の前年割れ。期待のCX-3が急失速したことも大きい。
[ポイント2]
クリーンディーゼル車で個性を出していたが、欧州メーカーが300万円台の新型ディーゼル車を投入し反転攻勢、競争が激化。
[ポイント3]
中古車下取りが安くて他社に換えられない「マツダ地獄」改善のため、値引きやめ正価販売を定着させる「産みの苦しみ」の途上。
広島東洋カープが25年ぶりにプロ野球セントラル・リーグ優勝を果たした9月中旬。広島の街は熱い興奮に包まれていた。市内の企業や店には優勝を祝う横断幕やポスターが掲げられ、赤一色の様相。百貨店は平日でも優勝セール目当ての客で大にぎわいだ。
同じ広島を本拠とするマツダの販売店では「カープ7回目のリーグ優勝」にあやかり、7万円分のオプションを成約者にプレゼントするキャンペーンを展開している。営業スタッフは「カープ優勝を追い風にしたい」と力をこめる。「何しろ、今期は販売が厳しいですからね」。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら