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元NHK、映画監督・大友敬史の起業家精神 作品性の追求と商業主義の両立を狙う硬派監督

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NHKで話題作を手掛けた後、フリーに転身。役者の潜在能力を引き出し観客を引き付ける撮影技術には定評がある。視線の先はハリウッドだ。

NHKではドラマ部門を背負う逸材とみられていた。しだいに窮屈に感じるようになり、飛び出した。松竹の試写室で(撮影:尾形文繁)

大友啓史(おおとも・けいし)(50)。起業家精神にあふれた映画監督である。ここでいう起業家精神とは、これまでの常識にとらわれずに時代の変化を受け入れ、新しいことに挑戦する心意気のことでもある。同時に熱いハートとしたたかな戦略を持ち合わせている。映画人としていずれハリウッドに進出しても勝負できる力を持つといわれる。

NHKのドラマ部門出身。2011年にフリーの映画監督として独立した。業界で一躍注目を浴びるようになったのは、07年に放映されたNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」でチーフ演出(監督)を務めたからだ。

ファンドマネジャーを主人公に、企業買収を舞台とした人間模様を緻密に描いた。前年には、阪神電鉄への出資などで名を馳せた通称「村上ファンド」代表の村上世彰がインサイダー取引容疑で逮捕される事件があった。そして翌年にはリーマンショックという未曾有の金融危機が世界を襲った。社会を大きく揺るがすグローバルマネーの存在が注目された頃でもあり、時宜を得た番組と評価は高く、テレビドラマ界で最高峰といわれる国際番組コンクールの「イタリア賞」を獲得した。

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