ベビーメタルが世界的にヒットした理由とは コンセプトの"ありえない合体"が斬新さ生む
知らないあなたは遅れている。日本発、ヘヴィ・メタルの異色スター。
松田聖子、宇多田ヒカル……海外市場に挑戦した日本の音楽アーティストはあまたいるが、その誰もが到達しえなかった地点に、10代の女の子3人が躍り出た。
日本発のヘヴィ・メタルのダンスユニット、BABYMETAL(ベビーメタル)。4月に発売した2枚目のアルバム『メタルレジスタンス』が、米国の音楽ヒットチャート・ビルボードで39位に入ったのだ。日本の音楽アーティストがトップ40に入るのは坂本九以来(14位)、53年ぶり。英国でも全英総合アルバムチャートで15位と、日本人単独のアルバムとしては冨田勲の記録(17位)を41年ぶりに更新した。
BABYMETALとはいったい、何者なのか。ボーカルのSUーMETAL(スゥメタル)、ダンスとスクリーム(合いの手)担当のYUIMETAL(ユイメタル)とMOAMETAL(モアメタル)の3人は、メタルの神であるキツネ様が遣わしたメタル復活の使徒、という設定。現実には大手芸能事務所アミューズに所属する小中学生アイドルグループ・さくら学院から派生したユニットだ。バックバンドの神バンドは国内の超一流演奏者を集めているが、白装束に死人風のメイクといういでたちは人をギョッとさせる。
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