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『ゼクシィ』定着までには苦労の連続だった 創刊者の"やりきる執念"を鍛えたリクルート

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驚くほど分厚い『ゼクシィ』と関連誌。紙袋では底が抜けるので、不織布製の専用袋がある書店も

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リクルートの新規事業の歩みをたどっていくと、ある雑誌にぶち当たる。結婚情報誌『ゼクシィ』である。

中古車情報誌『カーセンサー』やクーポンマガジン『ホットペッパー』と並んで、今やグループを支える基幹事業にまで育った。この雑誌の誕生秘話にこそ、リクルートの新規事業立ち上げのエッセンスがいっぱい詰まっている。

「ブライダルは市場が小さいからな」

入社4年目の渡瀬ひろみは、「ライフイベントを情報誌にしてきた会社なのに、そういえばブライダルはないな」と気がつく。調べてみると、結婚情報誌を提案しているチームは毎年、いくつもあった。

過去の提案者に会いに行くと皆、市場が小さいという理由でNGを食らっていた。「渡瀬、リクルートはブライダルをやらないよ。提案しても無駄だよ」と口をそろえる。当時たまたま安比のスキー場で会った創業者の江副浩正(故人)にも「ブライダルは市場が小さいからな」と一蹴される。

「本当にそれが落選理由だろうか」と疑問に思った渡瀬は、過去の提案書を見せてもらって驚いた。「リクルートはライフイベントをやってきているのだから、ブライダルもやるべきだ」。その程度しか書いていない。机の上だけで書いたような提案書ばかりだ。

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