先物導入で沈静化? 荒い値動きのマザーズ
7月19日にマザーズ指数の先物取引が導入される。試される“錬金術の場”。
日経平均株価が低迷する中、5月中旬に年初に比べ、一時4割高の水準まで暴騰した東証マザーズ指数。そのマザーズ指数の先物(以下、マザーズ先物)取引が今年7月19日にスタートする。1999年11月の開設から17年目に導入される先物取引は、相場にどのような影響を及ぼすのだろうか。
新興企業で構成されるマザーズ指数の特徴は、値動きの激しさにある。指数の算出開始は2003年9月で、足元では1000ポイント前後で推移している。最高値は06年1月16日につけた2800ポイント、最安値は08年10月28日の255ポイントだ。当時200近い銘柄が上場していながら、わずか3年弱で9割も値下がりするという、ポートフォリオ効果がなきに等しい指数である。
また、1日における上下の変動率(16年1月4日〜7月1日の期間)も、日経平均の2.0%に対して、マザーズ指数は3.6%と大きい。こうした荒い値動きは、「マザーズ指数はいいかげんな値をつけていた可能性が高い」ことを示唆している。それは先物がなかったことに大きく関係していそうだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待