直近の年間営業利益はそれぞれ2249億円と724億円。ソフトバンクグループの中で大きな存在感を示すのが、ヤフーとガンホー・オンライン・エンターテイメントだ。だが、ソフトバンクとの距離はそれぞれ異なる。
「ヤフーの宮坂です。今年も頑張れという大命をいただきました」。ヤフーの宮坂学社長は、6月22日に都内で開かれたソフトバンクの株主総会でこうあいさつした。前日のヤフーの株主総会で取締役に再任された宮坂社長は、ソフトバンクの取締役も兼任しており、親会社の株主にもあらためて報告した形だ。
ソフトバンクの総会で何度か名前が挙がったヤフーだが、触れられないままだったことがある。総会終了と同時にソフトバンクの代表取締役を退任するニケシュ・アローラ氏が、前日のヤフーの株主総会では取締役に選ばれ、その後の取締役会で会長に再任されていたことだ。
ヤフーは6月22日、ソフトバンクの総会終了後にニケシュ氏の会長辞任を発表。しかし、実際には前日の午後、ソフトバンクによる副会長退任の発表を受けて辞任の方向性は固まっていた。株主にとっては、親会社の事情に引きずられる形で、株主総会での決議が事実上その日のうちに覆ってしまったことになる。
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