マクドナルド 孤立無援の総力戦 既存店回復の光と影
前期は上場以来の最悪の決算となった日本マクドナルドホールディングス。売上高は反転したが、経営の将来像はまだ見えない。
「いちばん重要だと考えているのは本当においしいバーガーを出すこと。今年は休むことなく、新しい味のバーガーを提供していく。その一例が『名前募集バーガー』だ」。日本マクドナルドホールディングスのサラ・カサノバ社長は力強く語った。
2015年は10月に昼間の値引きセット「昼マック」を終了し、「おてごろマック」と呼ばれる200円のハンバーガーを投入した。同時に、07年に導入した地域別価格制を廃止、原則価格の高い都市部の価格に統一すると発表した。昼マック終了と合わせ、「実質的な値上げ」との声も上がった。こうした施策には「迷走」との評価が付きまとった。
16年の施策はわかりやすい。高単価の期間限定商品を立て続けに投入する戦略だ。たとえば、2月初めには消費者から商品名を募る名前募集バーガー(390円)を投入した。グランプリ受賞者にはハンバーガー1年分の賞金(約142万円)がプレゼントされるため、500万件超の応募があった。
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