パナソニック終身客員、佐久間曻二氏に聞く 『イノベーションは「3+7の物語」で成功する』を書いた

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日本経済の司令塔、経団連が設立したWOWOW。破綻の淵にあったこの会社を救ったのは、松下幸之助の「経営のコツ」を“編集”し、実践した男だった。

イノベーションは「3+7の物語」で成功する 松下幸之助から学んだ経営のコツ
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幸之助に教えられた聞き上手に徹すること

──「松下幸之助の最後の愛(まな)弟子」といわれます。幸之助さんはどんな方だったのでしょう。

たいへんな聞き上手。この人になら全部しゃべってしまおう。そういう雰囲気を作ってくれる人だった。

最初にお話ししたのは20代半ばのとき。ミシン会社の予約販売制度の調査を命じられた。予約販売制度というのは、顧客に前金を積み立てさせ、積立金が購入額に達したら商品を納入する仕組み。売る前におカネが入ってくるので、当時のミシン会社の財務内容はピカピカでした。

幸之助はいたく感心して松下電器産業(現パナソニック)にも導入しようと思っていた。僕は「おやめになったほうがいい」と申し上げた。

けげんな顔をした幸之助から質問が二つ。最初の質問は「これ、自分の目、足で調べたんか」。次の質問は「このミシン会社は一流会社やろ。一流会社のやっていることをうちがやって、何であかんのや」。

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