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ロート製薬 「変な会社」…でも儲かります! 23期連続増収

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目薬やスキンケアで快進撃を続ける100年企業、ロート製薬。成長の背景には、どこにも似ていない組織風土があった。ユニーク経営の秘密に迫る。

さんさんと朝の光が降り注ぐ緑のグラウンドに、全身を目いっぱい動かして体操をする白衣の人たちがいた。ここは大阪市生野区のロート製薬本社。一般用目薬で世界トップシェア。かつ、沖縄では南国フルーツや豚を育て、主力は化粧品。実に変わった製薬会社である。

「普通のことをやらない」「絶えず新しいチャレンジをする」。これがロートに脈々と受け継がれるDNAだ。ロートの歴史は、新分野への挑戦の歴史でもあった。

「大手が山ほどいる中で、生き残るためにいろいろやる」。山田邦雄会長兼CEO(最高経営責任者)は強調する。あくまでも、必死でもがく「小動物」という自覚なのだ。

努力は、着実に実を結んでいる。2016年3月期は売上高1670億円と、23期連続の増収を達成。「うちはあまり数字目標の達成に重点を置かない。狙って大きくなったというよりも、必死でやっていたらこうなった」と山田会長は話す。 

ロートの起こりは1899年。山田会長の曽祖父に当たる山田安民氏が、前身の信天堂山田安民薬房を創業した。当初は胃腸薬を取り扱い、次いで目薬を発売。以来、長年にわたり、大衆薬のロングセラー商品を売るモデルで成長した。ハトが飛ぶテレビCMでも広く知られた。

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