妙心寺春光院副住職 川上全龍氏に聞く 『世界中のトップエリートが集う禅の教室』を書いた

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固定観念にとらわれず、自らのポテンシャルを引き出すにはどうすべきか。座禅、禅的思考の効用を説く。

世界中のトップエリートが集う禅の教室
世界中のトップエリートが集う禅の教室(KADOKAWA/角川書店/207ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──いすに座る座禅でいいのですか。

別に足を組まなくてもいい。正座や胡坐(あぐら)はことさらストレスがかかるので、両足を組む結跏趺坐(けっかふざ)、片足だけの半跏趺坐(はんか ふざ)が勧められるが、いすに座っていても構わない。趺坐は共に平らなところで背筋を伸ばし、いずれ心地よく座れるようになるのが目的。座禅会でそう説明しても、みなさんすぐに形にこだわり趺坐をしたがる。20分ももたず足が痛くなるのに固定観念から抜け出せない。

──英語での座禅会には一見の観光客も参加できますね。

アジアの人、特に中国系、シンガポール系の人はソーシャルメディアの口コミサイトで知って来る。欧米の人は伝統的なメディア媒体のテレビや雑誌で見たり、友人から聞いたりして訪れる人が多い。定期的に始めて10年になる。

──けっこう続いています。

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