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迫る鴻海、待つ機構 シャープ買収の神経戦 カネか経営形態か 再建めぐる攻防が大詰め

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鴻海の郭董事長は「機構のカネは公的資金。彼らがハードルになることはない」と牽制する(撮影:ヒラオカスタジオ)

「天下無難事、只怕有心人(世の中に難しいことはなく、何事も心掛け次第である)」──。中国の古典小説『紅楼夢』の一節だ。

渦中の人物、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は、かつて本誌のインタビューで自身の成功の理由を聞かれると、この言葉を引用した。彼にとっては今回の案件も“心掛け次第”なのだろう。積年の夢であるシャープ買収に向けて、ラストスパートをかける。

旧正月休み返上で来日 

旧正月目前の2月4日、台湾では、鴻海の大忘年会が予定されていた。毎年、総額100億円規模の抽選会を実施して、社員の1年間の労をねぎらっている。

しかし、シャープの高橋興三社長から郭董事長へ、本格的に交渉したいとの連絡が入ると、予定を急きょキャンセル。シャープから台湾へ人を派遣すると申し出があったが、一刻も早い決断を望んだ郭董事長は、会社から着の身着のままで空港に向かった。

明けて5日に行われた出資交渉には銀行団も参加。協議は9時から17時すぎまで8時間以上にも及んだ。

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