有料会員限定

統合を前に弱みが露見 ユニー、必死の抵抗 ファミマと合意一時延期、リストラを迫られる

拡大
縮小
11月に閉鎖されるアピタ日吉店(神奈川県)。アップルの開発拠点ができる綱島へ移転予定

8月に計画していた経営統合の基本合意を延期した、ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングス(HD)。2015年3~8月期の連結決算はくしくも両社の明暗が分かれた。

ファミマが過去最高の営業利益を記録する反面、ユニーはコンビニの「サークルKサンクス」に加えて、GMS(総合スーパー)の「アピタ」や「ピアゴ」が想定以上に振るわず。増益予想から一転して営業減益となった。不振店舗の減損も響き、6年ぶりの最終赤字転落だ。

[図表1]
拡大する

「対等の精神で経営統合」を目指すはずが、ここにきてユニーの不振があらためて浮き彫りになった。今後、ファミマと統合両社の大株主である伊藤忠商事による、再建圧力が強まる可能性がある。

GMS50閉店の真偽 

「東京がしゃべったのだろう。こちら側からしゃべることはありえない」。愛知県に本社を構えるユニー関係者は、ファミマと伊藤忠への不信感を募らせる。「GMSを最大で50店閉鎖」との一部報道が先走って出たからだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内