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ライザップの真実 毀誉褒貶のビジネスモデル
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派手なテレビCMで注目される「ライザップ」。その真の姿はあまり知られていない。時代の寵児か、それともあだ花か。
「生島ヒロシさんの腹筋がRIZAP(ライザップ)でバキバキに割れるのを楽しみにしていただきたい」。8月13日、健康コーポレーションの決算説明会。瀬戸健社長はアナリストたちに笑顔で語りかけていた。

「ライザップ」を運営する健康コーポレーションの瀬戸健社長(撮影:今井康一)
健康コーポはそもそも美容・健康関連の通販会社であるが、業績が右肩上がりになったのは、パーソナルトレーニングジムのライザップ事業を開始してからだ。
[図表1]

瀬戸社長がこの日アピールしたのは、未着手だったシニア層の取り込みだ。その突破口役として起用したのが、フリーアナウンサーで64歳の生島氏。世間的に名の知れたこの人物をダイエットの広告塔に据えるのである。

これまで未着手だったシニア層向けの広告展開を8月に開始した。
昨年6月に放映開始した「回る体験者」編のテレビCM効果で、ライザップの知名度は一気に高まった。ぽっこりお腹と憂鬱そうな表情をした人物が、次の瞬間には引き締まった体に一変する。その表情はまるで死の淵から生還したような感じだ。そこに流れるのが「結果にコミットする」とのナレーション。お笑い芸人のネタさながらである。
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